UV(紫外線ランプ)の浄水器を私が選ばない理由

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こんにちは室長おかてつです

今回は浄水器に良く使用されている「紫外線(UV)の殺菌」について書きます。

室長
室長

私は「UVーC(紫外線)ランプ」は極力使いたくありません。(安全だとされていますが・・)

その理由を述べます。

室長
室長

それにガイアの水135であれば、水道水の塩素殺菌で十分活用できます。

浄水器を「殺菌する」理由

浄水器に紫外線ランプが使われている理由は「浄水後の殺菌できないエリア雑菌が繁殖する恐れがあるから」です。

水道水が流れる塩素で殺菌できるエリアはカビません。

浄水器の内部では、

  • 残留塩素が存在-殺菌されるエリア(黄色)
  • 残留塩素が無い-雑菌が繁殖しやすいエリア(赤色)

に分かれます(図のタイプの場合)。

室長
室長

このタイプの浄水器は、毎日を掃除した方が良いと思います。

キッチンのシンクも一日掃除しなかったら「ぬめり」ます。たとえば洗い物の際、水はねが浄水器下部に付く可能性は高いと思います。浄水の吐水口は奥まで常時水気があるので写真の様にならないように要注意です

でも「毎日洗ってください」という浄水器は売れないので、その代わりに「UV灯」で殺菌する仕組みなんだろうな・・と思うわけです。

でも蛇口直結浄水器本体に「UV灯」をなかなか取り付けられないので、本体にUV灯を付けて独立させ、それと蛇口をホースでつなぐ。そのような浄水器も多いです。

しかし、つなぐホースに要注意です。この様な事例があります。

《事例》シンク下に取り付ける縦置き●●●●の浄水器を使っています。この10年間、毎年カートリッジ交換していたので大丈夫と思っていました。
しかし最近、「出口ホースは殺菌効果のある塩素の抜けた水が通るので汚れやすい、交換が必要」ということを知り、10年目にして初めて交換しました。ホースを見せてもらって愕然としました。ホース内側に黒い汚れが付着。綿棒でこするとスルッと取れましたが、綿棒の頭は真っ黒。気持ち悪い!こんなホースを通った水を長年飲んでいたのか!業者さんは5年ごとに交換すれば大丈夫と言っていましたが、一年ごとに交換したい気分になりました。※以下省く(Yahoo知恵袋「浄水器ホース内側に黒い汚れが付着したまま長年飲んでしまっていました。大丈夫でしょうか?」より)

この浄水器はUV殺菌していないのかもしれませんね。

とは言え、UV殺菌しているとしても、浄水器本体の設置場所はシンク上だろうが、シンク下だろうが、浄水が通るホースは雑菌繁殖の危険が高い。

そういう背景から「内部」だけでなく「吐水口」もUV殺菌する浄水器も出てきました。

たしかにUV-Cを駆使して頑張っています。

わたしが気になるのは「UV-C」がどういう紫外線なのか?です。

紫外線UV-Cとは

ココは大事なので、少しだけ詳しく述べます。

太陽から出る紫外線が3種類あり、「UV-C」のみが地表に届きません。

太陽から地球に届く「UV(紫外線)」には「UV-A」,「UV-B」,「UV-C」の三種類あります。浄水器などで使われるのは、殺菌能力のある「UV-C」です。

しかし「UV-C」のみが地上まで届きません。大気圏を突破できません。

  • UV-A, UV-Bはオゾン層を通過し地表に到達する。
  • UV-Aが地表に到達する紫外線の90%である。
  • UV-Cは地上に届かない(地球の大気で吸収される)

この三種類の特徴について下記の様な記述を見つけました。

  • UVA(315~400nm):肌の真皮まで届き、蓄積的なダメージを与える。シミ・シワ等の原因に。
  • UVB(280~315nm):主に肌の表皮にダメージを与える。肌が赤くなる日焼けや、皮膚ガンの原因に。
  • UVC(100~280nm):DNAへの破壊性を持つ。殺菌用途への応用が期待されている。

この地上に届かないUV-C浄水器の殺菌に使われています

UV‐Cの殺菌メカニズム

殺菌力を持つ波長域というのは紫外線のことを差す。水銀のスペクトル線のうち、253.7 nm付近(UV-C領域)のものが特に殺菌力が高い。菌細胞内の核酸へ作用し、DNAを損傷(チミン二量体を生成)することで殺菌効果を発揮する。(ウィキペディア

紫外線により細菌は細胞が破壊されて死滅します。 しかし、この253.7nm付近のUV-Cは人体に直接照射すると10mJ/cm2程度で皮膚の急性傷害の指標の皮膚が赤くなる日焼け反応(紅斑) が現れるため、人体への直接照射は難しいとされています。

  • 紫外線はX線と可視光線の間の波長で、電磁波の一部として自然に発生してる。
  • 波長が短いために目で見ることはできません。水や空気中のウイルス,細菌,有害なバクテリアを死滅させ安全な水や空気にするパワーをもつ。
  • 塩素の様に、匂いや刺激もなく有害物質を発生する心配はない。

222nmならUV-Cが安全だという実験

菌を殺菌するが、人体には無害なのか?を実証した例です。

神戸大学,ウシオ電機の研究グループは,高い殺菌力を持つ222nmの紫外線(UV-C)を反復照射しても,皮膚がんが発症しないことなどを世界で初めて実証し,ヒトの皮膚や眼にも安全であることを報告した(ニュースリリース)。

神戸大ら,UV-C照射の安全性を実証

神戸大学 大学院 医学研究科 外科系講座 整形外科学 黒田教授グループとウシオ電機株式会社は、世界で初めて、500mJ/㎝2の222nm UVC紫外線を人体正常皮膚に直接照射し、急性障害である紅斑の発生なく常在菌を殺菌することに成功しました。従来、多剤耐性の殺菌においては、UVC紫外線のうち主に254nmが用いられてきましたが、人体に直接照射すると10mJ/cm2程度で皮膚の急性傷害の指標の皮膚が赤くなる日焼け反応(紅斑) が現れるため、人体への直接照射は難しいとされて来ました。しかし、今回照射した222nmの場合、500mJ/cm2という高い照射量でも皮膚に急性障害が発生しないことが臨床試験で確認され、医療および非医療分野における紫外線殺菌・消毒の応用に大きな可能性があることが示されました。(ウシオイノベーションラボ

「急性障害が発症しないことを臨床実験で証明」は「全く影響がないことを実証」とはニュアンスが違いますが、これからは「222nm UV-C」が主流になるのかもしれませんね。

しかしです。神戸大学が安全だと実験しても、使いたくないのが私の本音です。

その理由を述べると「なんだそれは!」と思われるかもしれません。

UV-Cを使いたくない理由①

ここで、ひとつ考えていただきたいことがあります。

太陽の光にUV-A、UV-B、UV-Cが含まれているにも関わらず、地上にはUV‐Cが届いていない事実。何故でしょう?これが地球の仕組みだとするとどうでしょう。

地上にUV-Cが届かなくてよい理由がある(ただし今は人間には分からない)

というのが私の判断です。まさに直感。でも根拠があります。

地球の生命を育む完璧な仕組みが存在する。その仕組みに沿わないものは、いずれは「止めておけばよかった」となるんじゃないかと感じるんです。

実際のところ、UV-Cが地上に届いていたら「菌類」は殺菌されてしまう。だとしたら生態系は成り立たないですよね。これだけは理解できます。

地球上の自然界には「UV-C」が照射された「UVーC水」は存在していない。というのが事実です。

UV-Cを使いたくない理由②

「UV-Cは照射した場合は皮膚がんなどの影響はみられない。安全だ。」と上で紹介した研究では言っています。

これは皮膚などへの直接照射です。

でも、水に照射した場合はどうでしょう?水へUV照射した「UV水」が、生命へどう影響するのか?ということです。

きっと調べた人がいるに違いないと思って検索してみました。ありました。

UV水ー紫外線照射水の生命への影響

少しだけ拡大します。UV水中では、ヒドラの奇形率が150倍になったとあります(純水と比較)

タマネギの発根でも変化があったようです(発根が盛んになるというのは嬉しい気もしますが、奇形も見られたようです)

「UV水は生物に大きな影響を与えていることが考えられる」と研究論文の序文に書いてあります。

まとめ

紫外線殺菌した浄水器は使いたくない理由を述べました。

殺菌灯の「UV-C」は地表に届いていない紫外線です。「殺菌効果がある」、「宇宙空間にのみ存在している紫外線」。だとしたら、宇宙空間は殺菌されていることになりますね。

とにかく宇宙空間では必要なはずです。宇宙にはUV-Cは存在しているわけですから。

しかしながら「UV-C」が地上に届いていない。ということは、それは地上の生命体には不要ということではないでしょうか?

水に紫外線UV-Cが当たるなんて「いままで地球上に存在していない水」ってことになる。それがどういう事なのかは全くわかりませんが、「きっと何かのバランスが変わる」そう感じている室長です。

殺菌にはUV-Cは使用したとしても、飲み水には使用しない方が良いのではないかと感じています。

この考え方が参考になれば幸いです。