【水道水】塩素殺菌によって伝染病が沈静化しています

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こんにちは室長おかてつです。

蛇口における水道水の残留塩素濃度は、0.1mg/L以上であることが法令により定められています。 適切な濃度の残留塩素が保持されることで、衛生的に水道水をお使いいただくことができます。

東京都水道局

日本では蛇口から出る水道水の中に0.1㎎/ℓ以上の塩素が残留していることが義務付けられています。

その施策のおかげで、我が国の水道水は(塩素の殺菌能力が在りつづけることで)安全に保たれています。(下記資料は水浄化フォーラムより)

過去は伝染病が猛威を振るっていた

過去は伝染病が脅威でした。

特に乳児の死亡率は、1921年の時点で「乳児は100万人あたり、18万人以上が死亡」というものでした。伝染病患者は毎年何万人も居ました。

それが上下水道の普及と塩素消毒を義務化することによって、伝染病は沈静化して今ではほぼ見られなくなりました。

(上の資料は国土交通省

塩素が義務化される前は、水道は伝染病の温床でした。塩素が無いとどうなるのかを知っておくと良いと思います。

塩素が無いとカビ環境になる

さて、こちらは風呂ログさんというサイトの記事からの引用です。きれいなお風呂の写真ですが、カバーを外すと大変な状態になっています(うぎゃ!と思うかもしれません。)

カバーを外すと・・

「うぎゃ!」ですね。

水気だけがあるとこうなってしまう極端な例ですが、塩素が在ることで水道配管の中は安心です。

塩素には揮発性があるので、蛇口から出した水道水からは塩素が徐々に抜けていきます。そして殺菌能力が無くなります。

下の写真ですが

シャワーヘッド(左)の様に掃除しない場所はカビが出来ます。一方、常に使っている水道の蛇口内(右)は大丈夫です。

次に下記の様な浄水器の吐水ホース(浄水側)については

写真の様にカビらしき発生があったというレビュー(価格ドットコムより)がたくさん見られました。給水側(水道水)の内部はきれいなままとのことです。

○○浄水器から黒いゴミが出る原因は?それは給水・吐水ホースにあった!

ですから「蛇口からでる水道水の中に0.1㎎/L以上の塩素が残留していることが義務づけられている」この主旨は容易に理解できると思います。

「塩素は身体に有害である」という意見は否定しませんが、水道配管内の塩素の必要性は絶対に理解しておくことです

特に途中で塩素を除去することがどういうことなのか?は考えておいた方が良いと思います。

残留塩素は蛇口ギリギリまで!が本当に大事ですね!

新型コロナウルスに対して

横浜市の水道局のQ&Aからの引用です

Q:水道水から新型コロナウイルスに感染することはありますか。

A:コロナウイルスは一般的に塩素等による消毒で無毒化する(感染力を失う)ことが知られています。水道水は、水道法により塩素消毒を行うとともに適正な塩素濃度を保持してお客さまの蛇口まで供給することが義務付けられています。

塩素は水道水の殺菌に使うには最適だと国が判断しています。

まとめ

塩素の働きと必要性についてまとめてみました。

世の中には「塩素を悪者にした言い回し」も見られます。正直言って私は商売上のあおりが濃いと感じています。日本の塩素濃度は高いなど言われますが、濃度管理も水道局の方々がしっかり管理してくださっています。

なにより水道配管上には残留塩素が不可欠だとわたしは思います。

「塩素の危険を訴える」ことは否定しませんが、そうするならば「塩素の必要性」もお知らせしましょう。とても重要だと思います。