「微生物の存在なくして、私たちは食べたり呼吸したりすることさえできない」
「地球に生命が誕生して37億年。この歴史をかけて地球はヒトを存在させている。このことを忘れてはいけない。24時間に例えると原生人類が現れたのは午前零時のたった二秒前にすぎない。」
ある人の名言なんですが、目に見えないので無意識になってしまいます。
言い換えると、自然の法則に沿って順調に育っていた地球が最後の二秒で、そうではなくなってしまった‥ことになってしまう。
「私たちがどんなに自然法に反逆しても、微生物たちはその働きを続けてくれている。だから私たちは生きていられる。」
「もし彼らが職務放棄したら、私たちも「ジ・エンド」。最大の困難に直面することになる」
こんなところにも?微生物が存在しているの?
微生物は地球の至る所に存在しているそうです。
国際海洋微生物調査によると、世界中の1200か所から10年以上に渡って海洋微生物を調査した結果、海洋ではどんな場所でも微生物は多様性に富み、いくつかの微生物の種類や数が優位な状況だったそうです
カンタンに言うと「海洋はどの場所も、同じ種類の微生物たちがメインな状態。同時に多種多様な少数派も存在。環境が変化すればいつでも入れ替わる(少数派がメインになる)」です
海洋を原油が汚染した時にも微生物が原油を自身の栄養に変えていく。こういうのも待機している少数派の微生物たちの働きですよね。
これは私たちの腸内環境とも同じですね
微生物たちは南極の巨大氷河、北極海の氷山の下にも存在している。海底マントルの熱水が海水と混ざる場所にも棲む。
さらに、なんと海洋に浮かぶプラスチックを食べる細菌もいるそうです。緩やかなプロセスを要するらしいですが、少なくとも1000種類の細菌がプラスチックを地球(生命の循環の地球)に戻すことに貢献してくれているそうです
空の上にも微生物は棲んでいて、巻き雲の発生を促したり、氷の粒子を作って雪を降らせる。風によって巻き上げられた細菌たちは、大気中の栄養素や汚染物質の分解を行うと同時に、天候と気候に影響を与えているらしいです
すごいですよね。
人類にとって最も貴重な資源は何でしょうか?
まぁ・・決められませんよね。
その中でも
土壌は極めて重要。ここに微生物が大きく関与している
微生物たちが死骸を分解することが、生命の循環において絶対に欠かせない。死骸が土に還らなかったら、とんでもないことになっちゃいます。これ、大変重要なことですよね。
死骸の処理だけじゃないんです。
大気中の「利用不可の窒素」を、「利用可能な窒素」に転換するのも彼らの働き。すべての動植物にとって大変重要です。
土の微生物については大変重要なので、また別に書きたいと思いますが
その他では
岩にも棲み、地球内部にも棲む。ドリルで地底を採削して内部の物質を採取したら「玄武岩、水、細菌」の三つだけが検出されたそうです。
驚くことに、放射能を放出している核廃棄物の中に棲む細菌まで見つかっているそうです。
この地球に微生物の存在しないところは無い、この地球は微生物で埋め尽くされている。
私たちの身体も、微生物の存在しないところは無い。微生物で埋め尽くされている
地球は微生物の星です。カビが育つくらいにならない限りは目に見えませんが
醤油、味噌、パンからお酒まで、あらゆる分野が微生物の助けを借りて成り立っています。
微生物たちの果てしない無限の多様性と、
地球上のあらゆるところに存在してくれている微生物たち。とても恵まれた環境で私たちは生かされているのだということが、これを書いていて、分かります。
今日はこの辺で。